ANIME BUSIENCE
「アニメ ビジエンス」とは
「クールジャパン」の代名詞として語られるアニメビジネスは、経済産業省や文化庁などの官庁からの注目度は高いのですが、産業としての規模・将来性が語られることはあまりありません。
それはアニメビジネスが興行・放送・配信・映像パッケージ・海外販売などの「映像そのものの利用」だけではなく、「ライセンス」によるグッズなどの商品化、タイアップや広告・販促利用など、幅広い「利用価値」にビジネスの特徴があるために産業全体を把握しにくいという側面があるからです。しかしだからといって、どこまでがアニメ産業かという議論も虚しいと思います。
アニメの原作の多くはコミックや小説ですが、アニメ化することで大きな売上貢献に繋がっていることも事実です。コンテンツビジネスとして海外展開する際も、コミック・ゲーム・グッズの販売の中心にあるのはアニメではないでしょうか。最近では「地域活性化」のツールとしても、アニメは効果的という事例も出ています。アニメを産業として意味づけ、位置づけることによって新たな視点が生まれないでしょうか。
アニメの「利用価値」を俯瞰で捉え、アニメ産業の可能性を探りたいというニーズがあるのではないかと考え、アニメビジネスを科学する(ビジネス+サイエンス)という意味で「アニメ ビジエンス」と名付けました。本誌によって読者がアニメの新しい可能性に気づき、それによってアニメ産業が少しでも発展できるなら、発行者にとってこんなに幸せなことはありません。
アニメ産業に携わっている方はもちろん、ご興味のある方、これから参入を検討されている方など、多くの方々にぜひ読んでいただきたいと思っています。
アニメ ビジエンス発行人 真木太郎
(株式会社ジェンコ 代表取締役)